年収の壁チェッカー(2026年版)

パートで働く人と、その配偶者向け。2026年(令和8年)の年収で、どの「壁」を超えるのかをチェックするのだ。

2026年の大きな変更点
万円
給与収入のみ(他の所得なし)として判定します。
配偶者控除の判定は、配偶者(扶養する側)の合計所得が900万円以下(給与のみなら年収1,095万円以下)として計算します。

2026年の年収の壁一覧

金額は給与収入のみの場合の目安です。()内は2025年分の金額。

壁だれに何が変わる?
119万円(110万円)本人住民税がかかり始める(所得割は全国共通。均等割の基準は自治体により低い場合あり)。2026年の収入にかかる住民税は2027年6月から。自治体差あり
週20時間(旧106万円)本人従業員51人以上の企業で週20時間以上・2か月超の見込み・学生でない場合、勤務先の社会保険(健康保険・厚生年金)に加入。年収要件(月8.8万円)は2026年10月1日に撤廃。
130万円(同じ)本人配偶者の社会保険の扶養から外れ、自分で国民健康保険・国民年金、または勤務先の社会保険に加入。19〜22歳(配偶者を除く)は150万円、60歳以上・障害者は180万円。年収「未満」が条件。
136万円(123万円)配偶者配偶者控除から配偶者特別控除に切り替わる。ただし所得税の控除額は38万円のままなので、実質的な負担増はなし。
169万円(160万円)配偶者配偶者特別控除の満額(38万円)が受けられなくなり、段階的に減る。
178万円(160万円)本人本人に所得税がかかり始める(給与所得控除74万円+基礎控除104万円)。2026・2027年分の時限措置で、2028年分以後は168万円の予定。
207万円(約201万円)配偶者配偶者特別控除がゼロになる。

配偶者特別控除の控除額(所得税・2026年分)

配偶者(扶養する側)の合計所得900万円以下の場合。住民税の控除額は最大33万円で、段階的に減ります(金額は自治体の案内で確認してください)。

パート本人の年収(給与のみ)配偶者の所得税の控除額
136万円以下(配偶者控除)38万円
136万円超〜169万円以下38万円
169万円超〜174万円以下36万円
174万円超〜179万円以下31万円
179万円超〜184万円以下26万円
184万円超〜189万円以下21万円
189万円超〜194万円以下16万円
194万円超〜199万円以下11万円
199万円超〜204万円以下6万円
204万円超〜207万円以下3万円
207万円超0円

参考:19〜22歳の子のアルバイト(親の所得税)

子の年収136万円以下なら親は特定扶養控除63万円。136万円超〜159万円以下は「特定親族特別控除」で同じく63万円、159万円を超えると段階的に減り、197万円を超えるとゼロになります(2026年分)。

くわしい解説:大学生の子のバイト代、年収いくらまでなら親の控除が減らない?(2026年分)(ブログ「ずんだ解説局」)

注意・まだ確定していない/分かりにくい点

判定例

例1:年収120万円・週16時間

住民税の119万円をわずかに超え、住民税は年6,500円ほど(翌年6月から)。所得税はゼロ。社会保険は週20時間未満なので加入せず、130万円未満なので扶養のままです。配偶者は配偶者控除38万円を受けられます。

例2:年収179万円

178万円の壁を1万円超えましたが、所得税は年500円です。配偶者の配偶者特別控除は31万円に減ります。税金の壁は、超えても負担はゆるやかに増えるだけです。

例3:年収136万円・週20時間以上・従業員51人以上の会社

勤務先の社会保険に加入します(2026年10月から年収に関係なく)。130万円以上ですが、勤務先の社会保険に入るので、国民健康保険に入る必要はありません。税金の面では、配偶者は引き続き38万円の控除を受けられます。

よくある質問

一番気をつけるべき壁は?

手取りが大きく減るのは社会保険の壁(週20時間と130万円)です。税金の壁は超えた分にしか税金がかからないので、そこまで気にしなくて大丈夫です。くわしくは年収の壁まとめ2026で解説しています。

年収は1〜12月の合計?

税金の壁(119万・136万・178万円など)は1〜12月の合計です。社会保険の扶養(130万円)は、これから1年間の見込み(2026年4月からは労働契約の内容で判断)です。数え方が違うので注意してください。

交通費は含める?

税金の壁では、非課税の通勤手当は含めません。社会保険の扶養の130万円では含めます。

このチェック結果は概算・目安であり、個別の税務・社会保険の助言ではありません。扶養や社会保険の加入可否は、勤務先・配偶者の勤務先・加入している健康保険・お住まいの市区町村の判断が優先します。