賃上げ率から、額面の年収・月収がいくら増えるかを計算
今の年収(額面)と賃上げ率を入れると、年収と毎月の給料が額面でいくら増えるかが出るのだ。連合は2026年10月22日、2027年春闘の賃上げの目安を「6%中心、5%以上」とする基本構想を確認したのだ。でもこれは組合側の要求の段階の数字で、実際に何%上がるかは来年春の労使交渉で決まるのだ。
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※計算結果は目安です。
計算のしかた
連合は2026年10月22日の中央執行委員会で「2027春季生活闘争基本構想」を確認しました。全体の賃上げの目安は、定昇相当分(賃金カーブ維持相当分)を含む上げ幅で「6%中心、5%以上」です。前の年の構想(2026年)は「賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上」で、今回は6%中心が新しく加わりました。
これは組合側が会社に求める、要求の段階の数字です。連合は11月〜12月に方針を決め、実際に何%上がるかは来年春の労使交渉で会社ごとに決まります。6%に決まったわけではありません。
6%には定期昇給(年齢や勤続で上がる分)が含まれています。給料の土台そのものを上げるベースアップは、その一部です。また要求は毎月の給料(月例賃金)についての数字なので、ボーナスまで同じ割合で増えるとは限りません。
このページの金額は、すべて額面(税金や社会保険料を引く前)です。手取りの増え方は、所得税・住民税・社会保険料で人によって変わります。上がった後の年収を「手取り計算」に入れて、今の年収の手取りと比べると目安が分かります。
参考に、厚生労働省の集計(資本金10億円以上・従業員1,000人以上で労働組合のある企業428社)では、2026年の春の賃上げ率は5.18%(前年5.52%)でした。ただし大企業の平均で、すべての人の給料が同じだけ上がったわけではありません。
2030年の目標額と比べる:連合は今回の基本構想で、新たに中期の賃金水準目標(2030年)を設定しました。中位数水準(賃金を低い順に並べたときの真ん中の値)で、月額35歳:360,000円、30歳:340,000円です。連合が賃金センサスをもとに今の水準を推計し、それを2030年に15%程度引き上げる水準として設定したものです。これは連合が掲げた目標で、要求の段階の数字です。2030年にこの額になると決まったわけではなく、会社や法律が決めた額でもありません。このページでは、入力した月給と目標額の差を額面で出すだけです。
年収別・賃上げ率別の年収の増え方(額面・年収全体が同じ割合で増えた場合)
| 今の年収 | 5% | 6% | 1か月あたり(6%) |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 15万円 | 18万円 | 1万5,000円 |
| 400万円 | 20万円 | 24万円 | 2万円 |
| 500万円 | 25万円 | 30万円 | 2万5,000円 |
| 600万円 | 30万円 | 36万円 | 3万円 |
年収×賃上げ率の単純計算です。手取りの増え方は、これより少なくなります(税金・社会保険料が引かれるため)。実際の賃上げ率は来年春の労使交渉で決まります。
計算例
400万円×6%=年24万円(額面)。1か月あたりにならすと2万円です。上がった後の年収は424万円です。
5%なら年25万円、6%なら年30万円(どちらも額面)。率が1%違うと、年収500万円では年5万円の差になります。
毎月の給料は(400万円−80万円)÷12=約26万6,667円。その6%で月1万6,000円増え、年では19万2,000円です。年収全体が6%増える場合(24万円)より4万8,000円少なくなります。
(1.06÷1.03)−1=約2.9%。物価の上がり分を引くと、買える量の増え方は約2.9%の目安です。物価が賃上げ率に近いほど、実感は小さくなります。
35歳の目標額との差は 360,000円−300,000円=60,000円、30歳の目標額との差は 340,000円−300,000円=40,000円(どちらも額面)。目標額は連合の要求の段階の数字で、決まった額ではありません。
計算の前に確かめること
- 6%は要求で、まだ決まっていない連合の基本構想(2026年10月22日)は組合側の目安です。実際の率は来年春の労使交渉で、会社ごとに決まります。
- 6%には定期昇給も入っている定昇相当分(賃金カーブ維持相当分)を含む上げ幅です。給料の土台を上げるベースアップは、その一部です。
- ここで出るのは額面の金額手取りは税金・社会保険料を引いた後の金額です。手取りの目安はページ下の「手取り計算」で確かめられます。
- ボーナスも同じ割合で増えるとは限らない要求は毎月の給料(月例賃金)の数字です。ボーナスの額を入れると、ボーナスが増えない場合の額も出ます。
よくある質問
連合の「6%中心、5%以上」とは?
連合の2027年春闘の基本構想にある、全体の賃上げの目安です。定昇相当分を含む上げ幅で、真ん中の目安が6%、下の目安が5%以上という意味です。賃金の実態が分からない中小の組合は「20,000円以上・6%以上」を目安とする、ともしています。
年収400万円で6%上がると、いくら増える?
額面で年24万円(1か月あたり2万円)です。年収全体が6%増えたと仮定した単純計算で、ボーナスが増えなければこれより少なくなります。
手取りはいくら増える?
税金や社会保険料が引かれるので、額面の増え方より少なくなります。どれだけ引かれるかは、年齢・扶養・住んでいる市区町村などで変わります。今の年収と、上がった後の年収をそれぞれ「手取り計算」に入れて、差を見ると目安が分かります。
いつ決まる?
連合は2026年11月19日に方針案、12月2日に方針を確認する予定です。実際の賃上げ率は、来年(2027年)春の労使交渉で会社ごとに決まります。
賃上げ率が物価上昇率と同じくらいだと、暮らしは楽になる?
物価の上がり分を引いた「実質」の伸びは小さくなります。たとえば賃上げ6%・物価3%なら実質は約2.9%、賃上げ5%・物価5%なら約0%の目安です。このページは一般的な計算の目安で、特定の金融商品をすすめるものではありません。
連合の「2030年に35歳で月36万円」とは?
連合の基本構想にある中期の賃金水準目標(2030年)の中位数水準です(35歳 360,000円、30歳 340,000円)。今の水準を推計し、2030年に15%程度引き上げる水準として連合が設定した目標で、要求の段階の数字です。決まった額ではありません。推計には残業代やボーナスを含まない毎月の給料(所定内給与)の統計が使われているので、比べるときは残業代・ボーナスを除いた月給を入れてください。
- 金額はすべて額面(税金・社会保険料を引く前)です。手取りの増え方は、これより少なくなります。
- 「年収の増え方」は、年収全体(ボーナスを含む)が同じ割合で増えたと仮定した単純計算です。
- 「毎月の給料」は、ボーナスを除いた年収を12で割った平均です。残業代や手当の変化は入っていません。
- 実質の伸びは、賃上げ率と、入力した物価上昇率から出した目安です。公的統計の実質賃金の計算方法とは同じではありません。
- 連合の要求は2026年10月22日の基本構想によるものです。実際の賃上げ率は、来年春の労使交渉で会社ごとに決まります。
- 2030年の目標額との差は、目標額(35歳 360,000円・30歳 340,000円)から入力した月給を引いただけの額面の差です。目標額は35歳と30歳の額で、ほかの年齢の目安ではありません。
- 連合「2027春季生活闘争基本構想」について(2026年10月22日)(全体の賃上げの目安は定昇相当分を含む上げ幅「6%中心、5%以上」。中小労組は20,000円以上・6%以上。今後の日程)
- 連合「2027春季生活闘争 基本構想」本文(2026年10月22日)(8ページ〈賃金要求指標パッケージ〉の中期の賃金水準目標(2030年):中位数水準 35歳 360,000円・30歳 340,000円。脚注16:現行水準を推計し、2030年に15%程度引き上げる水準として設定)
- 連合「2026春季生活闘争基本構想」について(2025年10月23日)(前の年の目安:賃上げ分3%以上、定昇相当分を含め5%以上)
- 厚生労働省「令和8年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」(2026年7月31日)(賃上げ率5.18%(前年5.52%)、平均妥結額18,167円、対象428社)
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査」(実質賃金の公的統計)
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)」(物価上昇率の確かめ先)
この計算結果は、入力した数字と上の前提にもとづく目安です。実際の金額を保証するものではなく、個別の税務・投資・家計の助言でもありません。最新の制度・数値は出典の公的資料でご確認ください。
解説動画はマネーチャンネル「ずんだマネー解説局」で公開しています。