住宅ローン控除はいくら?年末残高から控除額の目安を計算

年末のローン残高と、住宅の種類・入居年で決まる上限を選ぶと、1年分の住宅ローン控除の目安が出るのだ。所得税から引ききれない分が翌年の住民税からいくら引かれるかも分かるのだ。会社員は、控除を受ける最初の年は確定申告、2年目からは年末調整で受けられるのだ(国税庁)。

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万円
借入先が「証明書方式」なら、金融機関から届く「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」の額。「調書方式」で2年目からの年末調整なら、税務署から届く控除証明書(控除申告書の下の部分)の「住宅借入金等の年末残高に関する事項」欄の額。記載がないときや、繰上返済などで実際の残高と違うときは、返済計画表などで実際の年末残高を確かめて入れます(国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」)。1年目の確定申告で「調書方式」なら、税務当局からマイナポータル等を通じて届く年末残高情報の額(マイナポータル連携で申告書に自動入力できます。受け取れない人は、返済計画表などで自分で年末残高を確かめて入れます。国税庁「住宅ローン控除の適用に係る手続(年末残高調書を用いた方式)に関するよくある質問」問2)。夫婦で借りている場合は、自分の分だけを入れてください。
万円
売買契約書・工事請負契約書の額。補助金や、住宅取得等資金の贈与の特例を受けた額は引いた額にします(国税庁)。共有なら自分の持分の額。
ページ下の「入居年と住宅の種類ごとの控除限度額」の表で、自分の額を選んでください。
万円
会社員の目安は、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」−「所得控除の額の合計額」。今年の分は、去年の源泉徴収票の数字を目安にしてもかまいません。

※計算結果は目安です。

計算のしかた

控除できる額 = 年末残高等 × 0.7%(入居年と住宅の種類で決まる控除限度額まで。100円未満切り捨て)。まず所得税から引き、引ききれない分は翌年の住民税から(課税所得の5%と97,500円の小さい方まで)引かれます。

住宅ローン控除(正式には住宅借入金等特別控除)は、住宅ローンの年末残高の0.7%を、所得税から差し引く制度です。対象は、令和4年(2022年)1月1日から令和12年(2030年)12月31日までに入居した人です(国税庁 No.1211-1)。

「年末残高等」は、年末のローン残高と、住宅の取得対価の小さい方です。取得対価からは、国や自治体の補助金と、住宅取得等資金の贈与の特例を受けた額を引きます。0.7%をかけた額が、入居年と住宅の種類で決まる控除限度額を超えるときは、限度額までです。

所得税から引ききれなかった分は、翌年度の住民税(所得割)から引かれます。上限は、所得税の課税総所得金額等の5%と97,500円の小さい方です(令和4年以降の入居。さいたま市・長野市の案内)。年末調整か確定申告で所得税の控除を受けていれば、住民税のための別の申告は要りません(長野市)。

会社員は、控除を受ける最初の年は確定申告が必要です。2年目以後は年末調整で受けられます。そのときは、税務署から届く「年末調整のための住宅借入金等特別控除証明書兼給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書」を勤務先に出します。借入先が「証明書方式」の場合は、金融機関から届く「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」も添えます。借入先が「調書方式」の場合は、年末残高等証明書は要りません(国税庁「令和8年分 年末調整のしかた」)。

このページは、入力した数字から1年分の目安を出すためのものです。住宅ローンを借りること・借り換えることや、特定の金融機関をすすめるものではありません。

入居年と住宅の種類ごとの控除限度額(新築・未使用の住宅を買った場合)

住宅の種類入居した年控除期間控除限度額特例対象個人
認定長期優良住宅・認定低炭素住宅令和4・5年13年35万円-
認定長期優良住宅・認定低炭素住宅令和6〜12年13年31.5万円35万円
ZEH水準省エネ住宅令和4・5年13年31.5万円-
ZEH水準省エネ住宅令和6〜12年13年24.5万円31.5万円
省エネ基準適合住宅令和4・5年13年28万円-
省エネ基準適合住宅令和6・7年13年21万円28万円
省エネ基準適合住宅令和8・9年13年14万円21万円
省エネ基準適合住宅令和10〜12年0年(注)0円(注)-
その他の住宅令和4・5年13年21万円-
その他の住宅令和6〜12年0年(注)0円(注)-

国税庁 No.1211-1(令和8年4月1日現在法令等)の表。控除限度額=借入の上限×0.7%です。(注)省エネ基準適合住宅で令和9年12月31日までに建築確認を受けたか令和10年6月30日までに建築されたもの、その他の住宅で令和5年12月31日までに建築確認を受けたか令和6年6月30日までに建築されたものは、控除限度額14万円で10年間(その他の住宅のうち床面積40〜50平方メートル未満のものは、建築確認が令和5年12月31日までのものだけ)。特例対象個人は、40歳未満で配偶者がいる人、40歳以上で40歳未満の配偶者がいる人、19歳未満の扶養親族がいる人(入居した年の12月31日で判定)。令和8年1月1日以降に床面積40〜50平方メートル未満の認定住宅等に入居した場合は、特例対象個人の上乗せはありません。

入居年と住宅の種類ごとの控除限度額(中古住宅を買った場合)

住宅の種類入居した年控除期間控除限度額特例対象個人
認定長期優良住宅・認定低炭素住宅令和4〜7年10年21万円-
認定長期優良住宅・認定低炭素住宅令和8〜12年13年24.5万円31.5万円
ZEH水準省エネ住宅令和4〜7年10年21万円-
ZEH水準省エネ住宅令和8〜12年13年24.5万円31.5万円
省エネ基準適合住宅令和4〜7年10年21万円-
省エネ基準適合住宅令和8〜12年13年14万円21万円
その他の住宅令和4〜12年10年14万円-

国税庁 No.1211-3(令和8年4月1日現在法令等)の表。令和8年1月1日以降に床面積40〜50平方メートル未満の認定住宅等(特例既存認定住宅等)に入居した場合は、特例対象個人の上乗せはありません。宅地建物取引業者が改修して売る「買取再販住宅」は別の表です(国税庁 No.1211-2)。

計算例

例1:新築の省エネ基準適合住宅・令和7年入居(限度額21万円)、年末残高2,800万円・取得対価3,500万円・課税所得300万円

年末残高等は小さい方の2,800万円。2,800万円×0.7%=196,000円で、限度額21万円より少ないので196,000円がそのまま控除できる額です。控除の前の所得税は 300万円×10%−97,500円=202,500円なので、全額を所得税から引けます(住民税からは0円)。所得税と復興特別所得税で減る額は約200,116円です。

例2:新築のZEH水準省エネ住宅・令和6年入居(限度額24.5万円)、年末残高4,000万円・取得対価4,500万円・課税所得200万円

4,000万円×0.7%=28万円ですが、限度額で24.5万円に止まります。控除の前の所得税は 200万円×10%−97,500円=102,500円なので、所得税から引けるのは102,500円。残り142,500円のうち、住民税から引かれるのは、課税所得の5%(10万円)と97,500円の小さい方の97,500円。1年分の控除は合計200,000円で、45,000円はこの年は使えません。

例3:中古のその他の住宅・令和5年入居(限度額14万円)、年末残高1,800万円・取得対価1,500万円・課税所得180万円

取得対価の方が少ないので、年末残高等は1,500万円。1,500万円×0.7%=105,000円(限度額14万円より少ない)。控除の前の所得税は 180万円×5%=90,000円なので所得税から90,000円、残り15,000円は翌年の住民税から引かれ、合計105,000円です。残高が取得対価より多いうちは、残高が減っても控除額は変わりません。

年末調整の前に確かめること(2年目以後)

よくある質問

1年目から年末調整で受けられる?

いいえ。会社員でも、控除を受ける最初の年は確定申告が必要です。2年目以後は年末調整で受けられます(国税庁 No.1211-1)。

所得税から引ききれなかった分はどうなる?

翌年度の住民税(所得割)から引かれます。上限は、所得税の課税総所得金額等の5%と97,500円の小さい方です(令和4年以降に入居した場合)。年末調整か確定申告で所得税の控除を受けていれば、住民税のための別の申告は要りません(長野市の案内)。

令和3年(2021年)までに入居した人も、このページで計算できる?

できません。令和3年までに入居した人などは、控除率や限度額のルールが違います(国税庁 No.1212・No.1213)。このページは、令和4年1月1日〜令和12年12月31日の入居(国税庁 No.1211-1・No.1211-3 の表)が対象です。

年末残高と取得対価、どちらで計算するの?

小さい方です。取得対価からは、国や自治体からの補助金と、住宅取得等資金の贈与の特例を受けた額を引きます(国税庁)。

繰上げ返済をすると、控除はどう変わる?

年末残高等が減るので、その年からの控除の計算のもとも減ります。限度額に届いていない人なら、残高が100万円減ると、控除できる額は最大で年7,000円(100万円×0.7%)減ります。返済するかどうかは、手元のお金や金利と合わせて自分で決めてください。返済額の変化は「住宅ローン返済シミュレーション」で確かめられます。

この計算の前提
出典(2026年10月22日確認)

この計算結果は、入力した数字と上の前提にもとづく目安です。実際の金額を保証するものではなく、個別の税務・投資・家計の助言でもありません。最新の制度・数値は出典の公的資料でご確認ください。